HP制作 こころに太陽 Ⅱ 「安全と安心」の影で・・・

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「安全と安心」の影で・・・ 

** 時事通信社のネットニュースより **


2006/06/11-15:18


消防士1人死亡、3人重軽傷=民家消火中、2階床崩落-名古屋

 10日午後10時半ごろ、名古屋市中村区太閤、会社員前島一正さん(54)方から出火、木造2階建て住宅約240平方メートルを全焼した。名古屋市消防局が消火作業中、2階の一部が崩落し、下敷きになった消防士長の太田英伸さん(27)=名古屋市瑞穂区=が死亡、消防隊員3人が重軽傷を負った。


* * * * * * * * * * * * * * * * *





3年前・・・・・6月も末に近いある日、1本の電話が掛かってきた。




「よぉ・・・・」電話の向こうで、懐かしい彼の声がした。
「うん・・・」私はそう答えた。


・・・・・それっきり・・・2人は暫く何も言わなかった。




それだけで・・・・ずっと気になりながら、確認できないままになっていたことが・・・・怖くて誰にも聞けずにいたことが・・・・現実として突きつけられた。
彼は、独身の頃の飲み友達だった。

そんなに度々会えるわけでは無いけれど、予定が会えば10~15人ほどの仲間で集まり、誰かのお気に入りやお勧めの店で退社後の短い時間を楽しく過ごす・・・・・そんな仲間の一人だった。



その彼から・・・・前に連絡を取ったのがいつだったのか思い出せないくらいに久しぶりに・・・・電話が掛かってきた。



楽しい話題だったらどれほど嬉しかったか・・・・・・・・。




私が確認できずにいたことを、知らせるための電話だった。







新聞やニュースで目にした名前。映し出される顔写真。
「下の名前が違う…よね・・・・?」
「こんな顔じゃなかった…よね・・・・?」

信じたくなくて・・・・どこかで別人であることを願っていて・・・・
誰にも聞けずにいた・・・・・でも、それが現実。






あのころ、一緒に何度か時間を過ごしたことのある‘その人‘は・・・・ニュースの‘その人‘だった。




住宅火災の消火活動中に殉職した消防職員・・・・・それが‘その人‘だった。








やりきれなかった。

もう、何年も会っていなかったのに・・・・下の名前すらうろ覚えだったのに・・・・・どう表現していいのか分からない脱力感?空虚感?・・・悲しいとか寂しいとか・・・・そう云う気持ちとは違う・・・・そんなものに襲われた。







その年の10月、当時、幼稚園の年長組みだったおにいが・・・・・「大きくなったらレスキュー隊員になりたい」と言い出した。

幼稚園の避難訓練で出合った‘オレンジ色のお兄さん‘にすっかり惚れこんで・・・・。
元々、消防車も救急車も大好き。
それまで、機会が無かっただけで・・・・たぶん、初めてマトモに間近で出合った「消防士さん」に憧れたのも、流れとしては納得がいく。


おにいの消防署通いの始まりだった。






11月の半ば頃だったか・・・・市内の消防署の車庫の前で・・・・・憧れのレスキュー車の周りでウロウロするおにいに、声をかけてくださった方があった。

「ボクは、消防車が好きか?」

そんなことを言われたように思う。




その方は、おにいをレスキュー車の運転席に上げてくださった。

おにい、初めての本物レスキュー車・・・・・・・・西宮14号。
防火用のヘルメットまで被せていただいて・・・・・その夜は、興奮してなかなか寝付けなかった。




12月に入って・・・・・また消防車を眺めるおにいに・・・・・先日のレスキュー隊員さんが声をかけてくださった。

今度は助手席に上げていただき、無線機を触らせて頂いたりしていた。
おにいの目は輝いていた。




帰り際、頭を下げる私に「また、どうぞ」そう仰って、子供達に笑顔で手を振ってくださった。





おにいは・・・・そのレスキュー隊員さんが大好きになった。
お名前まで教えて頂いていた。

その方が・・・・初めての憧れの君。最初の‘日本一カッコいいレスキュー隊員‘さん・・・・・。




やがて冬休みが近づき・・・・・・
ある夜、暫く消防署へ行っていなかったおにいは、布団に入ってから
「今度、いつ消防署に行くの?」・・・と言った。

(冬休みになったら行こうか・・・)

「行こう!行こう!またあのレスキュー隊員さんに会いたいなぁ~。。。」



そんな話をしながら眠りについた翌日の朝刊の一面の記事・・・・・・。






・・・・・あんまりだった。この世には神も仏もいないのか・・・・そんなことさえ思った。







そこには、おにいが憧れたレスキュー隊員さんの殉職を告げる記事。。。。。







半年前の電話が・・・・頭の中に甦ってくる。。。。。。。
あの日と同じ脱力感が・・・・・胸の中に広がっていく。。。。。。。






彼らが何をしたと言うのか・・・・・・・・


誰かの大事なものを守ろうとしただけなのに・・・・・

命をも焼き尽くす「火事」に勇敢に立ち向かっただけなのに・・・・・・




ナゼ?・・・ナゼ?・・・ナゼ?・・・・・・・・誰も答えてくれない。。。。。。。











私の「万が一の時の安全」は・・・・・彼らに守られていて・・・・
「毎日の安心」は彼らに支えられていて・・・・



それが普通だと思っていて・・・・当たり前だと思っていて・・・・・・



サイレンとともに出かけていった彼らは・・・・・・・もちろん、帰って来るものだと信じて疑っていないわけで・・・・・・







でも、そうじゃない・・・・・・。


私が笑顔を知っているあの人は・・・・・帰って来なかった。。。。。。。。。。


愛する人がいて・・・・・・帰りを待つ家族がいて・・・・・でも、帰って来なかった。。。。。






それからよね。

たとえ冗談でも・・・・仲間同士の軽口でも・・・・・「火ぃ、付けるよ!」・・・
そんなことを言う人が・・・・・許せないようになってしまった。

鼻血や便秘で救急車を呼ぶ人にも・・・・嫌悪感を感じるようになった。




「タダなんだから、何回呼んでもエエやんか・・・・・」
「どうせ公務員なんだから、働かせればいいんとちゃうの?」



違う!違う!違う!・・・・・そんなに甘ったれた勘違いしてどうするのっ!?





「安心」も「安全」も当たり前なんかじゃなくて・・・・・・私が何事もないと思っている間にも、命を懸けてまで職務を全うしようとする人たちに支えられて成り立っているものだと言うこと、心に強く刻んでいたい。
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コメント

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>ちこさま

どうぞ持っていってください。

こんなことがあっても・・・・自分のイライラを紛らわせたり、憎しみや嫌がらせの延長で放火をする人はいるんですよね。。。。。。。(悲)

>ひみつさま

仰るとおりだと思います。
個人的に、何度も事故隠しを繰り返す「原発」って信用度が低いのですが、そこでも万が一の事故の時には命にも関わる状態で仕事をしている人がいて・・・その人たちのおかげで今日も我が家の電気が点いているんですよね。

人間って・・・・誰かの犠牲なしには生きられない動物なんでしょうか。。。。。

重い瓦と放水した水が災いして二階の床が落下してしまったようですね。
亡くなられた消防士さんのご冥福と 怪我をされた方々が回復されますよう祈りますv-22

絶対安全である仕事ではないだけに家族・親戚・知人は心配が絶えません。
今は現場には出ない実兄も<いつどこで?>と心配の連続でした。
親戚や知り合いにも治安に関係する仕事に就いているので考えるだけでも怖いです。毎日のお勤めご苦労様、ありがとうの言葉と どうか無事で老後のお茶を・・・と願うことしか出来ない私です。

>たくまなママさま

同僚が亡くなっても・・・怪我をしても・・・「本日休業」には出来ない職場ですよね。

今日も・・・「金曜日から親知らずが痛くってさぁ・・・昨日の晩、よっぽど救急車呼ぼうかと思ったわ・・・」って発言を聞いてしまいました。v-13
金曜日から痛いんだったら・・・土曜日は午前診があるやん?土曜の午後&日曜の午前中は、歯科の応急診療もあるやん?ナゼに夜になって救急車に頼ろうとするの・・・?

呆れるを通り越して、不思議でした。

私が毎日の生活を「普通に」過ごせるように働いてくださるすべての方に・・・感謝v-22
そしていつか・・・みんな揃って‘縁側お茶会‘を。

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>ひみつさま

了解しました。

お差し支えなければ・・・・サイドバーのメールフォームからご連絡いただければ幸いです。

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名古屋の事故

まずは、殉職された方へのご冥福と、重軽傷を負われた方々の一日も早いご回復をお祈りいたします。岡山からの帰り道、このニュースを知った。まだ若い消防士長さんが瓦礫の下敷きになって亡くなったとある。詳しい原因は伝えられていないが、木造二階建てとあるから、2階部
  • [2006/06/12 00:14]
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